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ねこまたまめこは夢を見る。 へお越しいただきありがとうございます。

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白い悪魔の学園祭

 あなたの知らないどこかに存在している魔界。
 そこには悪魔達が集う学校が存在している。

 悪魔たるには悪魔たる英才教育が必要であるとして、設立された学校である。

 入学するには悪魔であれば誰でも入学が可能。
 入学資金は己の命か、その命に代るもの。
 支払えないものは、死、あるのみ。
 
 そこはまさに、悪魔のための悪魔の学校だった――――。





 ☆ ☆ ☆

 彼女の名前はシロと言う。
 千年ほどで成人と言われる中、彼女はまだ三百年ほどしか生きていない若い悪魔である。
 名前に相応するように、唯一黒いのは背中に生えた翼を除き全身真っ白な委で立ちで、真っ白な髪、白すぎる肌、身につけているもの全てが白かった。
 しかし、いくら容姿が白といえども、そこはやはり悪魔である。
 心も容姿相応に白いはずはない。
 悪魔たちの集う学校に入学したのは今より六年前の話になる。
 入学資金を一切支払うことは無く勝手に入学をし、現在に至るまで堂々と入学資金を滞納中。
 さらに、入学してから一度もかかさず不登校。
 学校から気まぐれに出される課題も一切こなさず、己のしたい事をしたいようにしているという、すばらしいまでの優等生っぷりを発揮している、悪魔らしい悪魔であった。
「ふふふっ……これで真っ白な羽を黒く染めて……ふふっ♪」
 黒い笑みを浮かべて、手元にあるなんだか無駄に黒々とした液体を、色々とヤバそうな目つきでうっとり見つめる様は、同じ悪魔であってもちょっと腰が引けるほど。
「クロは黒なんだから黒々しく黒であれっ!! あははっ!!」
 寝ても覚めてもクロという名を持つ忌々しい天使の羽を、いかに好みの黒に染められるかを研究し続けているだけという、人間ならば、ちょっとどうなのよそれ的な状況も、教師役の悪魔達は涙を浮かべて喜んでいました。
「ああ、なんてすばらしい生徒なのでしょう!!」
と。


 そんな優秀な悪魔の彼女に、ある日魔王様より命令が下りました。
「十日後に学園祭開くから、ちょい準備頼むわー。あ、これ魔王様命令よ?」
 さすがに魔王様の命令ですから受けないわけにはいきません。
 仕方なく彼女は魔王様の命令に従いましたが、ただで従うのは悪魔らしくないと、彼女は考えました。
「悪魔が悪魔の学園祭をやるのもつまらないわ」
 彼女は高々と笑い、真っ黒な翼を広げて魔界の空に飛び立ちました。


「な、なんだこれはっ?!」
 学園祭に訪れた悪魔たちは、一斉に絶望の声を挙げた。
 全てが白一色にされた建造物に、天使たちが悪魔ご根絶させる勢いのある壮絶なる慈悲なる微笑みを輝かせて待ちかまえていたからである。
「誰だっ?! こんな奴らを大量に送りこんできた奴はっ?!」
「まぶしいっ! まぶしすぎるぜちくしょうめっ!!」
「死ぬっ! マジで死ぬからっ! まかり間違って天国に召されちゃうからっ?!」
 誰一人として学園内の敷地に入る事が出来ず、入口付近で阿鼻叫喚。
 ぱっと見た感じ、地獄絵図のようになっていた。
「おや、どうかしましたか? 気分でも悪いのですか?」
 悶絶している一人に、黒い翼を持った青年が話しかけました。
「……ええ、とっても」
 だが、彼に触れられたものは、彼に触れられた肩から流れ込む異様な気配に驚き振りかえると、瞬時に絶句した。
 全身真っ黒な容姿に、翼も黒であるのに、彼は天使の輪っかをつけていたからだった。
「おま、天使かっ?!」
「ええ、そうです。名前と翼はクロですが」
 天使が黒い翼ってどうよと思いつつも、天使である彼が手を置いた部分から、慈悲なる心がじわじわと流れ込んできているため、大いに焦った悪魔は、絶叫し、全力でその場を逃げ出しました。
 その様子を見ていた誰かが、高らかな笑い声をあげました。
「あははっ! もう、ほんと、大成功よね、これっ!!」
 心配げに逃げ出した悪魔を見送っていたクロは、その笑い声に気付き、声の方向に目線を向けると、シロが愉快そうに笑っていました。
「せっかく準備をしたのに、誰も入ってきてくれないんだけど、どうしてかな? シロ」
「そりゃあ、あんたらが天使だからに決まってるわ」
「でも、クロはああいう反応しないよね?」
「だって、私は悪魔の中の悪魔だもの。天使だろうが、神だろうが、そんな連中が傍に居ようが、触れられようが、悪魔な私は悪魔なままよっ!」
 堂々と悪魔である事を誇るシロを少し呆れながらも、クロはシロに頼まれた学園祭運営を滞りなく進めていた。
 開催してからいまだに一人たりとも学園内に入るれる者は居なかったが。
「そう言うあんたも、私が翼を染めたいと言ったら素直に受け入れたわよね。どうしてかしら?」
「誰からの頼み事でも、かなえてあげられる頼みごとであれば受け入れるのが天使たる僕の務めだからね」
 真っ黒に染まった翼を撫でて、まぶしいほどの微笑みを浮かべた。
「それに、翼が黒くても、僕が天使であることに変わりはないから」
 それに対して、黒々とした笑みを浮かべるシロは言う。
「ならもっともっと、黒く染めてやるわ。悪魔になりたいと思うくらいにね」
 純粋な笑みを浮かべるクロは笑みを崩さない。
「なら僕も、君が天使も悪くないと思ってくれるまで、君の事を受け入れ続けるよ」
 流石に眉間にしわを寄せたシロは、つまらなそうにその場を立ち去った。
 こんなものにはもう興味がないと言わんばかりに。
 シロが立ち去ってからも、約束の時刻までクロは学園祭を運営した。
 律儀に運営をしてくれたクロのおかげで、魔王様の気まぐれの一声で開かれた学園祭は、以降一度たりとも開かれる事がなくなったのは、しょうもない後日談である。



 ☆ ☆ ☆



 こんな騒動を次々と起こしたシロが次の魔王になったのは、この日から一万年と数日後の話。


 この学園祭の話は、彼女は魔界史上最高の魔王と言われるようになった理由の一つに過ぎない。




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1000HIT記念作品

キリ番をGET者 準記念物さん のリクエストにより
お題は「yumiから見た学園祭のイメージ」となります。

何をするのかしたいのか、悩みに悩んで準備を進めている段階が一番楽しかったと思う私。
なので、どんなことをしようかと企む点に視点を置いて書いた次第。
なんだかひどい有様な気がするけど、こんなんで大丈夫でしょうか?

ちなみにディスガイアというやりこみゲーを参考資料とさせてもらってます。
知らない人は気にしないでください。


これからも、本サイトをよろしくお願いします。


管理人 yumi より感謝をこめて――――。





2009⁄10⁄11(Sun) 19:01
ジャンル:小説・文学  テーマ:自作小説  カテゴリー:自作小説
comment(4) trackback(0)
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【 コメント 】



とりあえず書いてる本人が一番楽しいんだろうなーという感じが伝わりましたw

彼女が魔王になるまでに一体どれだけの騒動を起こすのか、
それだけでもワクワクします。
ここまでムチャクチャだと逆に楽しくなりますね。
うちは中途半端なものしか書けないので羨ましい限りです。
2009/10/12 01:36 URL | Mr.Noddy [ 編集]

いやぁー、あんなに抽象的なお題だったのに素敵な作品を仕上げて下さって嬉しいです。
ありがとうございます<(_ _)>

やっぱりyumiさんの作品のキャラクターは個性が際立って面白いですね!

そして、お祭りはやっぱり準備している時が一番楽しいですよね♪
僕ならどういう作品にしたのかなと考えるとやっぱり普通の小説が限度でした^^;
なので発想になかった魔界の学校が舞台となると、おっと思いますし、読んでいて新鮮な世界を味わえた気がします( ´艸`)

本当に面白い作品が読めて嬉しい限りです(*´∇`*)
どうもありがとうございました(*´∇`*)
2009/10/17 01:40 URL | 準記念物 [ 編集]

>Mr.Noddyさん

今までの中で一番ぶっとんでいる作品なのはなんとなく自覚してます。
本当、ここまで無茶苦茶だと、いつかは悪い事しているはずなのに、人間には良い事になる騒動を起こす悪魔になってそうだなって、正直思いましたもーん

なんか変にやりきった感ある文章ですいません……^^;
2009/10/20 21:50 URL | yumi@管理人 [ 編集]

>準記念物さん

お題を見て最初に浮かんだのは魔女っ子たちのぶっ飛んだ学園祭の話しだったんですけど
どうもぶっ飛び過ぎる予感がしたので、少し控え目にしてこれです。
相変わらず個性が無駄に強いキャラばかりですいません^^;

そもそも最初に魔女っ子を思い浮かべる時点で色々アウトな気がします。
……反省します。なんか色々と。

楽しんでいただけたようでよかったです。
今後も細々と更新していきますので、よろしくお願いします^^
2009/10/20 21:59 URL | yumi@管理人 [ 編集]
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備考 : ここ最近の優先度。仕事>越えられない壁>睡眠>読書>観劇>弓道>ゲーム>ニコニコ。…どうしよう。なにかものすごく間違っている気がする。

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